俺が一番セクシィ

僕の記憶は80分しかもたない。

小川洋子の「博士の愛した数式」が公開されたみたいですが、
とりあえず一応最後まで俺も本読んでみました。
俺にとって純文学作家の小川洋子は神様みたいなもんです。
毒を含んだ透明な水を小説として描く人です。
本はだいたい揃ってたんですが、
今まで「博士の愛した数式」がどうしても見つからなくて、
映画化されるってことで書店に大量に並べられることによって
やっとこ手に入った代物です。
amazonとかで注文すればいいんだけど、
自分の足で好きな本を探すって楽しいもんです。

んで、以下ネタバレあり感想。

はっきり言って小川洋子どうしちゃったのて感じです。
ポジション的に、村上春樹においての「ノルウェイの森」並の異端な内容です。
映画会社はこれを感動系ととらえて映画化したんだろうか。
感動系といえば感動系なのかもしれませんが、
それよりもっと重要な部分があるだろう、と。

俺の中では純文学とエンターテイメントってわけるんですが、
この作品は確かに純文学ですが、エンターテイメントの要素が大きい。
たとえばセカチューとか完全にエンターテイメントです。
エンターテイメントは映画化しても損なわれる部分が少ないけれど、
純文学を映画化だなんて愚の骨頂。
映画はおそらく小川洋子の文章の美しさを損なってることでしょう。
見たら多分腹立つので絶対見に行きません('A`)

博士の愛した数式というのは、√のことなのか、
未亡人を含めた4人の場でのあの数式なのか、
未亡人への愛の数式なのか、
それとも数式そのものを博士は愛しているということなのか、
いまだ上手く読み取れてません。

映画ではきっと√のことになるんでしょうが、
この謎だけは本では読み取れません。
ちなみに読んでも感動しませんでした。
むしろ謎解きの方が面白く、様々なことを考えました。
それが小川洋子の本の魅力です。
曖昧さが美しい。

50万部突破だの宣伝されてましたが、
どれだけの人が純文学として読んでいるのか謎です。
エンターテイメントに見せかけた純文学として読めば
なかなか面白いものです。

とりあえず、嫌いじゃないけど好きにもなれない本ではありました。
小川洋子の本は何度繰り返し読んでも飽きませんが、
この本はもう二度と読むことはないだろうと思います。


小川洋子の彼女らしい新しい本が読みたいとです・・・。
早く出版して。・゜・(ノД`)・゜・。
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by kayoo_o | 2006-01-22 22:08 | 俺日記
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